舞台「幽☆遊☆白書」アフタートークイベント in サンリオピューロランド 独占レポート [舞台「幽☆遊☆白書」BD&DVD特集サイト]
東京・大阪・福岡・愛知で上演され、9月22日(日)に大千穐楽を迎えた舞台『幽☆遊☆白書』。そしてまだ熱気冷めやらぬ9月28日(土)、「舞台『幽☆遊☆白書』アフタートークイベント in サンリオピューロランド」が開催された。あまりの人気に追加公演が実施され、立見席まで販売された本イベントの様子をお届けする。
レポートするのは全3回行われたうちの最終回。舞台でも使用されたアニメ版のOP曲『微笑みの爆弾』が流れるなか、浦飯幽助役の崎山つばさ、桑原和真役の郷本直也、蔵馬役の鈴木拡樹、飛影役の橋本祥平の4人がキャラクターの衣装に身を包んで登場した。まず一言ずつ挨拶したのだが、郷本がマイクをおろしたまま「みなさんよろしくお願いします!」と叫ぶと、崎山から「よっ、舞台俳優!」と合いの手が入るなど、息はぴったり。その後をうけた鈴木はマイクチェックをしたのち、「蔵馬の格好をしている鈴木拡樹です」と笑顔を見せた。また、登場時から郷本と橋本は、演じる桑原と飛影を意識して至近距離で睨み合うなど、冒頭からキャスト陣の仲のよさが伝わってきた。
まず始まったのは、3つのスペシャル映像を見ながらのトークコーナー。稽古場での顔合わせシーンが流れると、映像に合わせて崎山がまるでアフレコのように声をあてたり、郷本がステージ上をスマホで撮影するなど、フリーダムさを発揮。稽古場の映像では、橋本が飛影の描かれたTシャツを着ていたり、コエンマ役の荒木宏文がぼたんの代役をしたりする様子が映し出された。
郷本が撮影した動画を「あとで送るね」と言うと、橋本が「なんで携帯持ちこんでるんですか」と食ってかかる。すると郷本が「うっせーな」と桑原らしく返し、橋本も「何だ貴様」と飛影口調でのっかるが、最終的に「半笑いだから飛影なのか祥平なのかわからない」とまた和やかなステージに戻った。ちなみに橋本は、このイベントのリハーサルだけでなく、公演中のカーテンコールでも、橋本祥平でいるべきか飛影でいるべきか困っていたそう。結局のところ、初日に飛影として立っていたので、そこから方向転換できなかったと話した。すると冒頭の鈴木の挨拶にかけて、崎山が「橋本祥平の格好をした飛影をやってみて」と無茶ぶりし、橋本が異様なハイテンションでトークすることになり、会場は笑いに包まれた。
続いて流れたのは、公演中のバックステージ映像。蔵馬のウィッグをつけた鈴木が髪をアップにしている姿や、初日公演直前に円陣を組む様子などを見ることができた。
崎山は、「ゲネプロの反応でよかったんだと思えて、さらに初日にみなさんから反応をもらえて、すごく自信がつきました。それまではどういう反応が来るかわからないから恐怖があったんですけど」と当時の心境を明かした。そして、『微笑みの爆弾』が流れるオープニングでは、サビで誰が出るかを取り合っていたという話題に。稽古序盤ではサビ冒頭で郷本演じる桑原が登場し、サビが終わると同時にハケるという段取りだったが、橋本演じる飛影がだんだん食い気味に入ってくるようになり、ラストフレーズの「ます!」の部分を譲ったという。また、鈴木は稽古が始まって3日間はローズウィップの練習をしていたと振り返ったが、橋本が「いや、もっとやってました!」と前のめりに。すでに帰る気で私服に着替えていた橋本と郷本が、ずっとムチを振る練習をしている鈴木を見て、剣を回す練習を始めたというエピソードを紹介した。それを聞いた崎山は「原作に蔵馬が『馴れ合いよりも刺激を』という台詞がありますけど、それが体現されてましたもんね。その姿を見て自分もやらなきゃと思う」とコメント。
最後は舞台本編の映像。幽助が死後にぼたんやコエンマに会うシーン、飛影と蔵馬の初対面、そして螢子の前で幽助が目覚めるシーンが流れると、4人とも黙り込み、スクリーンに見入っている様子だった。
そして郷本から、いつものイメージとは違うヤンキーの幽助役に挑戦した崎山へ、本番までの役作りの過程に関する質問が飛んだ。崎山は「普段は(役作りの葛藤を)見せないようにしてるんですけど、それすら考えられないほど難しくてイライラしちゃって。でも、そのイライラも役に反映させたら面白いんじゃないかとか、考え方を変えたりしました。直也くんが完全に桑原だったから、ぶっちゃけちょっとヤバイと思ってました。周りの影響も大きいです」と告白。とくに脚本・演出の御笠ノ忠次の存在は大きかったらしく、表面だけの芝居をしようとすると見抜かれてしまったという。「御笠ノさんが『つばさから出てくるものを出してくれ』って言ってくれて。それがふっきれた瞬間だったのかもしれない。やろうやろうと思うとそれが逆にダメだったりして」と語った。崎山が幽助になっていくのを稽古場で見ていた郷本は、「本番中にちゃんと楽しみだして、つばさと幽助がリンクして笑顔になる瞬間は、舞台上で見ていてもすごく楽しかった」と振り返っていた。
続いてのお客さんからのQ&Aコーナーでも、役作りに関する質問が。『幽☆遊☆白書』はアニメも大人気とあって、鈴木は「緒方(恵美)さんの蔵馬には絶妙な特徴があって、こういう感情のときにこういう抑揚になってるんだといった部分をリスペクトしました」とコメント。橋本も「アニメを意識しないでやろうしても、檜山(修之)さんの癖やしゃべり方はどこかで俺もやりたいなと思う部分があって。ただ、最後の幽助との戦いは、板の上で戦っている2人の男としてやろうと思いました」と語り、あの熱のこもったラストバトルは、生身の人間だからこそやる意味があったと他のキャストも頷いていた。また、郷本は桑原役を演じるにあたって、改めてアニメを見返してはおらず、遠い記憶のまま演じたというが、お馴染みの「浦飯ィ!」という声は見事な再現度。崎山も「声帯に千葉(繁)さんがいましたよ」と絶賛していた。
その他にも、幽助が桑原にのり移るシンクロシーンなどの裏話が披露され、最後のサイン入りグッズの抽選会へ。ここでは、抽選箱を持ったバッドばつ丸くんと、「舞台『幽☆遊☆白書』Blu-ray&DVD 2/27発売」と書かれたタスキをかけたプーが、お手伝いとして参加した。飛影の格好をしたばつ丸くんと橋本が仲良く並んでいるのを見て、崎山が「よろしくね、ばつ丸くん」と橋本に話しかける場面も。さらに橋本が抽選箱へ近づくと、かわりにプーが抽選の紙を引こうとして、手が短いので断念するといった微笑ましいやりとりもあった。また、崎山が、抽選の紙を見て「幻海役、エリザベス・マリー」とこっそり応援に来ていた共演者いじりをするなど、大いに盛り上がった。
最後の挨拶では、橋本が「イベントが始まる前にあれを話そう、これを話そうとぽんぽん話題が出てきたのに、いざ本番となるとその話をひとつもしてないんです。まだまだ裏ネタはあるので、またこういう機会ができたらいいなと思います」と言い、鈴木は「みなさまに大切なお願いがございます。せっかくこうやってプーちゃんに会えたので、舞台でもプーちゃんが出るのを見たいですよね。応援していただければ叶うと思います」と続編への思いを語った。そして、郷本が「早く雪菜さんに会いてぇな!」と言うと、すかさず橋本が「貴様、誰の許可を得てそんなことを言ってるんだ」と寸劇が繰り広げられ、最後に崎山が「僕は舞台『幽☆遊☆白書』を海外でやりたいんです。アメリカで!幽助はけっこう突拍子もないことを言うじゃないですか。その力を借りて、やったことないような地でもやりたい」と大きな野望を告白して、大盛況となったイベントを締めくくった。
<Blu-ray&DVD>
舞台「幽☆遊☆白書」Blu-ray & DVD
2020年 2月27日(木)発売!
2019年8月28日(水)〜東京・大阪・福岡・愛知で開催された舞台「幽☆遊☆白書」が、2020年2月27日にBlu-ray&DVDで発売決定しました。
本編に加えバックステージ映像やキャストコメントなど、豪華映像特典も収録いたします。
発売日:2020年2月27日(木)
Blu-ray ¥8,800(税抜)
BCXE-1495/約220分予定(本編ディスク:約120分+特典ディスク:約100分)
リニアPCM(ステレオ)/AVC/BD50G×2枚/16:9<1080p High Definition>
DVD ¥7,800(税抜)
BCBE-4972/約220分予定(本編ディスク:約120分+特典ディスク:約100分)
ドルビーデジタル(ステレオ)/片面2層×2枚/16:9(スクイーズ)/ビスタサイズ
収録内容
・本編(9月22日愛知公演大千穐楽の模様を収録)
映像特典
・バックステージ映像
・ビジュアル撮影メイキング(ビジュアル撮影時のメイキング&キャストコメント) など予定
封入特典
・ビジュアルフォトブック(16P予定)
発売・販売元:バンダイナムコアーツ
※収録内容、特典、仕様等は予告なく変更になる場合がございます。
<ニコ生 放送情報>
ニコニコ生放送にてふりかえり上映が決定!
○番組名:【特別映像つき】舞台「幽☆遊☆白書」9月22日 大千穐楽 ふりかえり上映会
○日時:2019年10月25日(金)21:00~
○視聴URL:
https://live.nicovideo.jp/gate/lv322065630
○視聴方法:
本番組の後半は、プレミアム会員限定視聴となります。番組全編を視聴するにはプレミアム会員のご登録が必要です。
▼舞台「幽☆遊☆白書」 公式サイト
http://officeendless.com/sp/yuhaku/
▼舞台「幽☆遊☆白書」 公式Twitter
@yuhaku_stage
▼バンダイナムコアーツBD&DVD 特集サイト
https://v-storage.jp/butai_yuhaku/
©舞台「幽☆遊☆白書」製作委員会
©Yoshihiro Togashi 1990年-1994年