『WXIII』と同時公開された異色ギャグアニメ。
押井守自らが“パトレイバー”のウンチクを語り尽くすシュールな脚本、
最先端3DCGを駆使して描く“人形劇風のチープな映像”、セリフ+音楽がさらに拍車をかけて、爆笑必至!
監督は、「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズの神山健治。
キャラクターデザイン・作画は、押井守監督最新作「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」の
西尾鉄也と、一流のクリエイターが結集!
[2002年劇場公開]
●MAIN STAFF
監督/神山健治 脚本/押井守 演出/神山健治/絵コンテ/神山健治 作画/西尾鉄也
●MAIN CAST
後藤喜一:大林隆之介(現:大林隆介) 太田功:池水通洋 シバシゲオ:千葉繁 南雲しのぶ:榊原良子
小野塚貴志 青木誠 鈴木正和 くわはら利晃 中村俊洋 白鳥修馬 他
「あらゆる武器がこれを操る者の身体の外延を成すとするなら、激烈な化学反応によって毎秒800メートルを超える速度を獲得した弾丸とは、速度と慣性質量の合成エネルギーと化して他者へ撃ち込まれる意志に他ならない——」。パトレイバー世界における銃器のリアリティとはいかなるものか、リボルバーカノンをはじめとした特車二課の武装を、後藤が軍事工学の見地からまったりと、かつ綿密に解説。ついでに後藤の過去まで明らかに?
「ロボットなる物は飽くまでシステムとして描かれなければならず、とりわけ軍事・警察任務等の特殊用途に用いられるロボットは、その設計思想を明確に設定し、開発・試作・量産・運用・保守・改良の全ての段階に渡る技術的問題を考慮しつつ、その集約的表現として描かれる必要がある——」。整備班のシゲが薀蓄たっぷりに語るロボットアニメの系譜と、それに連なる篠原製98式AV「イングラム」誕生の舞台裏。いまこそ讃えよ整備班!
「初めはそれとなく、そしてやがては急速に事態をエスカレートさせ、気がつけば関わる人々に本来の有り様を大きく踏み越えさせる後藤喜一なる複雑怪奇な人物は、警察官でなければ間違いなく天才的な詐欺師として名を馳せたに違いないでしょう——」。南雲が初めて明らかにする、特車二課の最重要機密事項。金食い虫と揶揄され、慢性的な財政難と食料難を抱える第二小隊。その維持運営を可能とした策士・後藤の瞠目すべき戦略とは!?