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『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』 橋本監督が語る!こだわりの挿入歌!

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『映画クレヨンしんちゃん』第32作目となる『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』のBlu-rayとDVDが2月25日に発売されます。インドを舞台にした本作の見どころの一つが、本家インド映画にも負けないミュージカルシーン! アッパーなインドサウンドから、ガーリーなポップス、和テイストまで、多種多様な曲を取り揃えた橋本昌和監督に曲のこだわりを語っていただきました。読んだら、また聴きたくなる!

――今回、曲のオーダーはどのような形でされたのでしょう?

橋本「Danger Zone」以外は基本的に中村博さんにお願いしました。中村さんに全曲のイメージをまとめて最初にお伝えして、作画的に早く必要なものとか、急いでほしいものの優先順位をつけて、順にデモをもらいながら調整して、また新しいのももらいつつ調整して、みたいに次々とやってもらう感じでした。

――では、1曲ずつ伺っていきます。まずはオープニングの「Burning」。ミュージカル風の壮大な曲ですが、いきなり英語詞でびっくりしたお客さんも多かったと思います。

橋本「今までにない映画が始まったぞ!」という感じを出したくて、『しんちゃん』というよりはカッコいい映画が始まったみたいな感じにしてください、とお願いしました。ここにラストで使うセリフを詞として入れ込んでおいたという感じですね。カスカベ防衛隊が作った舞台を見せている感じなので、防衛隊それぞれのイメージや得意なものを入れ込んで作っています。

――熱い曲調で、いかにも「これから物語が始まるぞ!」という感じの曲です。

橋本熱い感じ、カッコいい感じ、洋楽的な感じというイメージをお伝えしました。実は最初、もっとインドっぽい曲が上がってきたんです。ただ、それだと日本のお客さんが乗りづらいですし、あくまでインド映画ではなく日本のアニメ『クレヨンしんちゃん』を作るわけなので、一度作り直していただきました。日本のお客さんが馴染めるような曲作りは心がけていたつもりです。

――カビール(山寺宏一)、ディル(速水奨)の「ホントのことを言っちゃいな」は、子ども番組でかかっていそうな親しみやすい曲調です。

橋本そうですね。今回の作品の「楽しむ」というテーマを込めた一曲です。力や暴力じゃなくて、楽しませることで問題を解決する「エンタメの力」を象徴する曲だと思います。子どもたちも一緒に口ずさめるような曲調にしてもらいました。

――「インドパワー120%」はまさにインド映画のイメージで非常にアッパーな曲でした。山寺宏一さんと速水奨さんが歌う前提で作られたのですか?

橋本いえ、先に曲を作って、キャストが決まったのは後でした。誰がどこのパートを歌うかは、ある程度は決めていましたが、ご本人たちに歌ってもらっていく中で調整して今の形になりました。山寺さんはわりとご本人も歌いたい感じだったので、全体的によく歌っている感じになっています(笑)。

山寺さんは本当にすごかったですね。「インドパワー1パーセント」はワンフレーズの曲ですが、もっとヨレヨレの感じからしっかり歌っているものまで何パターンもやっていただいて「好きなのを選んでください」みたいな感じでした。

――ゴージャスなダンスナンバーの「ザ ウルフ」はどのような発想から生まれたのでしょう?

橋本企画の段階では、ウルフはもっとゲスなIT社長みたいなキャラだったんですけど、もっとカッコよさが暴走しちゃってる人にしたかったので、曲もカッコよくしてくださいとお願いしました。

その中で、単に歌詞でキャラクターを説明するんじゃなく、歌いながら必死に車についてくるような部分も含めて、頑張っているウルフとか、けなげなウルフを表現したいと思っていました。あとはダジャレを繰り返すことでウルフの面白さが出るといいなと思っていましたね。

――ゲスト声優の賀来賢人さんが歌も担当しています。

橋本本当にお上手でしたね。ダジャレっぽい曲なので、コミックソングみたいになっちゃうかなと思ったんですけど、全然カッコよく歌っていただけました。賀来さんには歌も込みでオファーしています。

――アリアーナが歌うガーリーなポップス「笑顔の形」はいかがですか?

橋本これはイメージをお伝えして、中村さんに作詞作曲で作ってもらいました。今どきの女の子が聴いていそうな、テンポが速くてちょっと歌い辛いようなニュアンスが出るといいなと思って作っていただきました。詞の内容はアリアーナのキャラクターに関わっています。

アリアーナ役の瀬戸麻沙美さんはオーディションのときも歌っていただいて、すごくお上手だったので心配はなかったのですが、「すごく難しいですね」というお話をされていました。

――「THIS IS ボ!」はド派手なファンクナンバーです。ボーちゃん役の佐藤智恵さんがとにかく歌っていた楽しかったとおっしゃっていました。

橋本この曲は中村さんからデモテープが上がってきて一発OKでした。爆発! という感じですね。「笑顔の形」と「THIS IS ボ!」を同じ方が作っているのが面白いと思います(笑)。イメージとしては、アメリカの「スーパーボウル」のハーフタイムショーで流れるような曲にしてくださいとお願いしました。コーラス隊も大勢いて盛り上がる感じです。

――「野原みさえが通る」は、まさか「THIS IS ボ!」の後にみさえの曲が来るとは思わなくて、驚きながら笑ってしまった曲です。しかも演歌+ロック+ラップというすごい曲でした。

橋本僕もこの曲はすごく好きですね。曲に和のテイストを入れてください、とお願いしました。「インドパワー」と言ってますが、やっぱりみさえのアイデンティティは日本で生まれ育ったものですからね。「ひろしとけっこーん」で少し色っぽくなるのは、ならはしみきさんのアドリブです(笑)。

――ちょっとひろしが顔を赤らめてましたよね。

橋本ならはしさんが色っぽく歌ったので、後からひろしが顔を赤らめる作画を足しました(笑)。

――これだけの曲を新規で作り、しかも1コーラスだけじゃない使い方をしているのは本当にすごいと思います。やりきった感はありますか?

橋本もっとやりたいという気分もなくはないですね(笑)。

――『しんちゃん』映画は初期の頃からミュージカル要素がありまして、今回それを思い出している古くからの『しんちゃん』ファンもいると思います。

橋本僕も臼井儀人先生とはお会いしたことはないのですが、(『クレヨンしんちゃん』の出版元の)双葉社の方から臼井先生が「『しんちゃん』でミュージカルが見たい」というお話をされていたとも聞いたことがあります。こういうことができるのも、『しんちゃん』ならではだと思いますね。

PROFILE

橋本昌和(はしもと まさかず)
アニメーション監督、演出家。主な監督作品に『レイトン教授と永遠の歌姫』『TARI TARI』『ソウルイーターノット!』映画『クレヨンしんちゃん』シリーズなど。

 

映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ
Blu-ray&DVD 2月25日発売

<発売情報>

Blu-ray
税込価格:¥5,280


DVD
税込価格:¥4,180

 

映画 クレヨンしんちゃん 公式サイト

映画 クレヨンしんちゃん 公式X@crayon_official

バンダイナムコアーツ 『クレヨンしんちゃん』Blu-ray&DVDサイト

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