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【映画クレヨンしんちゃんなんでも図鑑】第18回「アミーゴスズキ」[しんちゃん通信]

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1993年に上映が始まった『映画クレヨンしんちゃん』は、今年30周年! これまでDVDでのみ発売されてきた旧作映画19作品のブルーレイ化プロジェクトが始動! 2022年12月から約1年間をかけて隔月で全19作を発売予定です。「映画クレヨンしんちゃんなんでも図鑑」第18回は、映画クレヨンしんちゃん 第14作『映画クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!』(ブルーレイ8月30日発売)から、「世界サンバ化計画」を進める黒幕「アミーゴスズキ」を紹介!
※紹介文には本編のネタバレを含みます。

【映画クレヨンしんちゃん 第14作】
映画クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!

アミーゴスズキ

トム・クルーズ主演のスパイ映画『ミッション:インポッシブル』シリーズに着想を得ている本作。しんのすけがスパイスーツを着たときに「トム・クルーズっぽい~?」と言っていることからも元ネタは明らか。なお、同シリーズが元にしている60年代に大ヒットしたテレビドラマのタイトルが『スパイ大作戦』であり、こちらの原題も『Mission: Impossible』である。

プロデューサーから「ホラーをやりたい」と提案され、「どうせなら大人も子どもも怖がるものにしよう!」と決意したムトウユージ監督の恐怖演出が光る、シリーズ随一のホラー作。風間トオルのお母さんが異形の姿に変化する場面は、いまも多くのファンの脳裏に焼き付いている。

人間が次々と「そっくり人間」にすり替わっていくという“カスカベ都市伝説”が現実のものとなり、しんのすけのまわりの春日部の人たちがニセモノになっていくというストーリー。ひろしやみさえ、そしてしんのすけのニセモノまで登場する戦慄の展開を見せていく中、しんのすけはSRI(「サンバの・リズム・イイネェ~」の略)の特捜員、ジャッキーとともにそっくり人間の謎を追う。

すべてはバイオテクノロジーの権威、アミーゴスズキによる陰謀だった。アミーゴスズキは「コンニャクローン」というコンニャクを素材としたクローンを開発、コンニャクローンがサンバを踊る習性を利用して、世界中の人たちを無理やりサンバで踊らせる「世界サンバ化計画」を進めていた。

普段は黒髪にサンバ衣装、アイマスクをした女性の姿でサンバを踊っているが、正体はカイゼルひげを生やして腹に「ギャラン道」と書いた中年男性だった。サンバの基本と美容と健康を追い求めるうちに自分らしく踊ることを忘れてしまったのだという。実はアミーゴスズキはジャッキーの父親だった。

結局なぜ「世界サンバ化計画」を進めようとしていたのかは謎のままだったし、なぜジャッキーがアミーゴスズキを逮捕せずに和解したのかもよくわからなかったが、いわゆる“しんちゃん映画”のイメージを裏切る本格的なホラー演出と、クライマックスの陽気なサンババトルとのギャップを味わうのが、本作の楽しみ方だといえるだろう。

なお、エンドクレジットでは女性の姿は「アミーガスズキ」、男性の姿は「アミーゴスズキ」と記されているが、劇中では一貫してアミーゴスズキと呼ばれている。アミーゴスズキが叫ぶ「バモスダンサール」は、スペイン語で「一緒に踊りましょう」という意味。

参考『クレヨンしんちゃん大全』(双葉社)

 

<発売情報>

Blu-ray
2023年8月30日発売
税込価格:¥5,280
品番:BCXA-1799

関連記事:『しんちゃん通信』 映画作品ちょこっとレビュー第5回 “ホラー編”

映画クレヨンしんちゃん 公式サイト

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