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『しんちゃん通信』 スペシャルインタビュー「ぷにぷに拳の師匠役 関根 勤」

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2018年4月に公開された『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』にゲスト声優として出演した、お笑いタレント・関根 勤。大の「クレヨンしんちゃん」「クレヨンしんちゃん」好きとしても知られる彼に、本作の見どころや魅力をたっぷり伺った。

友情、カンフー、そしてミュージカル!? お笑いタレント・関根 勤が語る『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』の魅力!

──今回の映画への出演オファーを受けられた理由はありますか?

まず僕は「クレヨンしんちゃん」のお仕事だったら何でもOKなんですよ。今回はたまたま僕が大好きなカンフーの作品で、良い役をいただいたなと思います。そうでなくとも「クレヨンしんちゃん」に参加できるんだったらどんな役でも断ることなく、全面的にOKです。それはもうひとえに、作品が大好きだから。僕はしんちゃんのように育てよう、という感覚で(娘を)育てていましたから、もちろん娘も「クレヨンしんちゃん」の大ファンです。「クレヨンしんちゃん」は本当に、子育てのバイブルですよ。

──今はお孫さんにも「クレヨンしんちゃん」流の子育てを?

ええ、やろうとしているんですけどね。この映画も観に行きましたよ、親子三代で。まだね、その時2歳半だったですけど。「しんちゃん! しんちゃん!」と言って、楽しんでいたように思えます。僕が出演していることは分かっているような分かっていないような感じでしたが(笑)。まだ小さいですからね。でも、そんな小さい子が最後まで飽きずに見ていましたから、やっぱり良い映画なんですよ。

──出演するにあたって、どのようなお気持ちで役にのぞまれましたか?

前回出させていただいた時は自分自身の役でしたが、今回はそれとは違ってぷにぷに拳の師匠という役ですから、まるで意識が違いました。マサオ君を始めカスカベ防衛隊のみんなをカンフーで育て上げるという重大な役でしたからね。いっぱい練習もしましたよ。それに今までと違って、しんちゃんやカスカベ防衛隊のみんなと絡めたっていうのが、嬉しかったです。

──見る側ではなく演じる側になって感じる喜びといいますか。

一緒に演じられることがこんなに嬉しいとは思わなかったですよね~。

──役作りはやはり、過去のカンフー系の映画を見てきた、ご自身のストックを活かして?

カンフーの達人だと、どういう感じでやるのがいいのかなって悩んだんですよ。師匠は『酔拳』の、ジャッキー・チェンの師匠みたいな雰囲気があって、ちょっとおとぼけなキャラクターですよね。道場の外観も『酔拳』に似ていて。でもそのキャラクターを演じる前に自分で作っちゃうと、現場で監督さんに違うって言われた時に、それ以外を用意していかなかったら困るなと思ったわけですよ。だから最初は逆に、何も作らないでいきました。それで、大滝秀治さんとか千葉真一さんとか、そういう方のテイストを混ぜながら、リクエストのままいろいろやってみて、固めていった感じですね。もう少しこんな風にとか、もう少し軽くとか、もう少し優しくとか、もう少しおとぼけでとか、指示がありますから、声だけで演じるっていうのはやはり大変でした。声優さんの技術力の高さをまざまざと感じました。

──特に今回の役では周りにいらっしゃるベテラン声優さんとの絡みが多かった分、そういう部分が際立ったのではないでしょうか。

そうだと思います。完成後に家族と一緒に作品を観たわけですが、やっぱりみなさんセリフ回しが本当に見事なんですよね。一回やると、プロのすごさが分かります。孫と「スポンジ・ボブ」を観ていてもね、今まで感じたことがなかったんですが、声優さんの声の出し方や演技が上手いなぁと思うようになったんですよ。『カンフーボーイズ』をやる前はそんなこと思わなかったので、見方が変わりました。あとね、自分でやってみると分かるんですけど、絵と声のタイミングを合わせるのが本当に難しいんですよ。自分が演じた映像のアフレコだったら、あそこでああいうセリフ喋ったなって思えるけど、絵の動きに合わせてこうやるっていう、そのスピード感に、なかなかついていけないんです。

──シーンでいうと、アクションシーンが難しかったとか?

アクションシーンは「ホイ! ホイー!」と言っていれば良かったのでそんなに(笑)。それよりも、とぼけるところとか、優しく言い聞かせるところですね。なかなか難しいものですね~。

──収録中に印象に残ったことはありますか?

僕の場合は他の役者さんの声が入ったあとにアフレコしたんですよ。僕は自分の役に集中できましたが、みなさんの声が聞こえるから、余計に上手いな、声優さんってやっぱりすごいなと思って。経験しないとわからないことって多いですよね。僕は4年前かな、初めて映画(2015年公開『騒音』)の監督をやった時に、俳優さんにも同じことを思っていて。それまでは温水洋一さんとか、酒井敏也さんとか、村松利史さんとかが好きで、ただの観客として彼らを観ていたんです。そこには何のプレッシャーもなくて、うわー温水さん面白いなとか、すごいリラックスして。ところが監督になって、台本を作って、こういうシーンをここからこう撮りますとか考えると、自分の中にイメージ映像が浮かぶわけです。こんなシーンになったらいいなというイメージ。だからこそ、映画とかTVドラマをただ観ている時とは比じゃない集中力でモニターを凝視するわけですよ。そうするとやはり、プロの俳優さんの演技の上手さに改めて驚きましたね。だからこの人たちはいつまでもオファーされるんだ、そういうことかと。それから俳優さんを以前よりも本気で尊敬するようになりました。

──では声優としてではなく、一視聴者として作品を見られた感想はいかがでしたか?

非常に面白かったですね。なぜかと言えば、僕の大好きなカンフーなんですよね。髙橋 渉監督が「やっとカンフーアクションものにチャレンジできた」と言っていましたが、今までの劇場版でもこういうバトルアクションはほとんどなかったですよね。積極的に拳法を使っていて、ブルース・リーとかジャッキー・チェンなどの要素が入ったアクション映画なので、すごく面白かったです。

──今回もしっかりとしたドラマの部分がありました。これがやはり映画のしんちゃんシリーズのすごくいいところというか。

そうですね! 笑えるのはもちろんですが、TVとは違う、熱くなったり、ちょっとほろっとしたりするドラマがあって。それにマサオくんの、自分が先に習っていたのにみんなに抜かれていって焦り、師匠にすり寄ったり、兄弟子ぶって黒い面が出たり。ああいうちょっとしたシーンが積み重なって後々…というところもいいんですよ。

 

──関根さん自身が「いいセリフだな」と思ったものはありますか?

「心 技 体をやわらかくし、平和をもたらすためのぷにぷに拳と心得よ」というのが好きですね。人生って、大切なところで力んじゃうんですよ。脱力するのが実は一番難しいんです。そういうところに奥義があるなと思いましたね。

──関根さんがイチオシするシーンはどこでしょうか?

イチオシは、ある目的のために、みんなで力を合わせてダンスを踊るところ。僕はそのシーンに出ていないから、一観客として本編を見てびっくりしました(笑)。

──今までの映画シリーズもほとんど見られているということですが、その中で思い出深い作品や好きな作品は何ですか?

時代劇モノで『雲黒斎の野望』が好きですね。『モーレツ!オトナ帝国の逆襲』も良かったですよ~。でも『雲黒斎の野望』は時代劇で、活劇的な要素が個人的に良かったのもあるかもしれませんね。今回の映画も相当な活劇モノなので、男の子には最高の作品です!

──では最後に、読者に向けてのメッセージを頂けますでしょうか。

改めて言いますが、僕にとって「クレヨンしんちゃん」は子育てのバイブルです。バカみたいなことをやって、とにかく娘を笑わせて、しんのすけみたいに伸び伸びした娘と、ひろしみたいな父親の関係を目指した僕にとって必須アイテム。子育てにとって大切なことを教えてくれるのが「クレヨンしんちゃん」だと思うんです。日本人みんなが体内に取り入れないといけないワクチンみたいなもの。そして『映画クレヨンしんちゃん』シリーズ最高傑作といってもいい、この『カンフーボーイズ』は特に、バカなことをやって子供を柔らかく伸び伸びさせる、まさにぷにぷに拳のような存在! アクションがあって、友情があって、ドラマがあって、見るとスッキリする素晴らしい映画です。ぜひ家族で笑って、泣いて、また笑って、バカをやって、楽しんでくださいね!

PROFILE

関根 勤(せきねつとむ)
東京都出身。浅井企画所属。ハイクオリティなモノマネやコントで絶大な人気を誇るベテランお笑いタレント。小堺一機とのコンビ「コサキン」としても有名。TVドラマ・映画への出演や、近年では映画監督に挑戦するなど、幅広い活躍を見せる。『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」にもゲスト声優として出演。

<Blu-ray&DVD情報>

映画 クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ~拉麺大乱~
2018年11月9日発売
Blu-ray:¥4,800(税抜)/ DVD:¥3,800(税抜)

Blu-ray&DVD先着特典『オラと一緒に爆写!下じき』で関根さんを激写!

映画 クレヨンしんちゃん 公式サイト

バンダイナムコアーツ 『クレヨンしんちゃん』Blu-ray&DVDサイト

映画 クレヨンしんちゃん 特設サイト 「しんちゃん通信」

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