第8回「宇宙怪獣」[トップをねらえ2!大百科]
『トップをねらえ2!』の世界観を解説するコーナー「トップをねらえ2!大百科」がオープン。既にファンの方も初見の方も、これを読めばトップ!シリーズがもっと面白くなる、作中の世界観を深堀りする内容が満載! 第8回は「宇宙怪獣」です。
※電撃ホビーマガジン2005年3月号から2006年7月号まで掲載された『トップをねらえ2!』の作品紹介「トップをねらえ2!大百科」を再掲したものです。
『トップをねらえ2!』でトップレスたちや、バスターマシンについで重要なキャラといえば、人類を脅かす宇宙怪獣たち! 前作でも謎の多かった彼らは今回もやはり謎のベールに包まれています。物語も中間点までやってきた今、宇宙怪獣の謎に迫ってみましょう。
太陽系に侵入する化け物たち
かつて人類は太陽系を越えて、遠くの宇宙へと飛び出した、しかしそこで出会ったのは、恐ろしい「宇宙怪獣」軍団だった。人類は、巨大な宇宙戦艦や最強の兵器バスターマシンを操り、努力と根性をもって、宇宙の彼方からやって来る宇宙怪獣に戦いを挑んだ。そして長く苦しい戦いの末に、宇宙怪獣の本拠地を叩き潰し、勝利したという。しかし、すべては昔の話である……。
時は流れ、人間の文明は拡大の意欲を失い、次第にその版図を縮小していった。それは地球古代史でのローマ帝国の縮小に似ていると言えるだろう。人類の勢力範囲は、少しずつ、しかし確実に狭まっていき、やがては太陽系の中だけになってしまった。勢力範囲の減少には、縮体炉の廃棄、ワープ技術の封印も一因だったといわれている。また種自体の勢いがなくなり、黄昏時代に入ったのだという者もいる。とにかく人類は太陽系の中に引きこもり、その中で安寧を貪るうちに、宇宙に恐ろしい脅威がいたことをすっかり忘れてしまったのだ。
そんなときに、それは突如として帰ってきたのである。グロテスクな姿態に奇妙な警戒色。宇宙怪獣の再襲来に、地球圏は驚天動地に陥った。宇宙軍は必死に防衛戦を行ったが、簡単に返り討ちにあってしまった。そんな人類の慌てふためくさまをあざ笑うかのように、宇宙怪獣は人類の生活圏に侵入しつづけたのである。その後、トップレスの力を動力源として動くバスターマシンが開発され、ようやく人類は宇宙怪獣を太陽系の外に追い出すことができたという。しかしそれは、宇宙怪獣と地球のトップレスが操るバスターマシンとの、延々と続く闘争史の始まりに過ぎなかったのだ……。これが宇宙怪獣に関するおおまかな歴史である。時代の流れと混乱から多くの資料が散逸し、いまでは細かい経緯などは不明となってしまっているらしい。そこで今度は個々の宇宙怪獣を見ていこう。3話までのところで登場している宇宙怪獣は三種。彼らの姿や行動を検証し、現在の宇宙怪獣を考えてみよう。
偵察型宇宙怪獣(第1話登場)
内地である火星地表へ、隕石に偽装して単機突入してきた勇気ある宇宙怪獣。長い四本の足や蛇腹状で太い腹部を持っており、全体的な印象からは昆虫のようなニュアンスを感じさせる。前作『トップをねらえ!』で、トップ部隊が戦った兵隊級の宇宙怪獣に似ているが、大きさは五倍強とあきらかに別種。もっとも、ディスヌフを含めたこの時代のバスターマシンが50m級なので、格闘戦などを展開するのにちょうどいい大きさといえるだろう。
高速戦闘を得意とする通常のタイプとは明らかに違う、1話の宇宙怪獣。かといって格闘戦が得意でもない様子。これも宇宙怪獣の戦術の変化なのだろうか。
ところがこの宇宙怪獣、ラルクが「知らないタイプ……新種かな?」と言っているように、いままでは存在が確認されていないものだったりする。それもそのはず、トップレス部隊と宇宙怪獣の戦いの場は主に宇宙。上下左右の感覚に乏しい空間戦闘で、脚だの触手だのは重要性が乏しいからだ。それじゃあ、バスターマシンに手足があるのはどうして?という疑問がでるが、それは操縦者が人間だからということになる。自らの肉体に近い感覚で動かすことが出来るというのは、反射的な行動を起こすときにアドバンテージになるのだ。
閑話休題、一方でこの宇宙怪獣だが、火星にやってくるのにわざわざ隕石のフリをしたり、惑星重力から脱出するためのブースター能力を持っていたりと、戦闘能力以外の部分に能力が割かれているのも特徴だった。以上のことから、この宇宙怪獣は戦闘用ではなく、偵察用だろうと推測されている。
だが、人口のほとんどが住んでいる地球や、首都がある月を偵察するならともかく、のん気な田舎といった風情の火星に偵察兵を送り込んでなにを調べるつもりだったのだろう? 火星の沿岸部に送り込まれたこの宇宙怪獣は、パトロールをしていたマシーン兵器に発見され、予言によって待機していたトップレスと交戦している。ところがその後突然、火星からの脱出を試みた……。この短い期間に、この宇宙怪獣はどんなデータを入手したというのだろうか? 宇宙怪獣の不可解な行動には、首をかしげざるをえない。火星を離脱するときに宇宙怪獣が持っていたのは、体毛に引っかけてしまったアンドロイドのノノ一体だけ。まさか嫁さん候補でも探しに来ていたのだろうか(笑)。
巡航型大型宇宙怪獣(第2話登場)
全長300メートル級の、宇宙軍の新型戦艦ララ級。そのララ級が子供に見えてしまうぐらいの巨体を誇る宇宙怪獣だ。唐突に火星軌道にワープアウトし、ハトリ大佐の艦隊を蹴散らしたが、ニコラのバスターマシン・ヴァンセットによって倒されてしまった。巨体に似合わぬ超スピードと、強力な光弾や針による砲撃能力を持っている。この宇宙怪獣にはビーストロン級という識別名称がついており、いままでにも大きな会戦で何度か目撃されている。つまり宇宙怪獣の中でも、重要な作戦に起用されるレアものなのだ。
ハトリの乗る戦艦の横を悠々と通り過ぎる宇宙怪獣。その行動は余裕からくるのか、それとも歯牙にかける価値もないとか?
ニコラはこの宇宙怪獣が1話に登場した偵察型宇宙怪獣を回収するためにやってきたのだろうと推察している。この予測が正しいとするならば、宇宙怪獣はかなり高い知性を持っており、連携して任務にあたるという作戦までも考える能力を持っているといえることになる。さらに、このレアで強力な宇宙怪獣を準備する必要があったところをみると……火星での強行偵察は、かなり重要度が高い任務だったと考えられる。彼らの行動が失敗に終わったことは、人類にとって明るい事態なのかもしれない。
高機動型宇宙怪獣(第3話登場)
小さな魚などが群れをなして、まるで一個の生命体のように動くことを「群体」と呼ぶ。3話に登場したこの宇宙怪獣(識別名称:ザザゴラス級)は、個々の戦闘能力は大して高くないものの、その驚異的な数によって人類側が手出しするのをためらってしまうような存在だった。その反面、個体の能力はあまり高くないらしい。全長は約40メートル。通常は灰色の巡航形態となっているが、戦闘となると一皮むけて攻撃的な容姿になる。とはいっても突撃による体当たり以外に目立った攻撃方法はなく、敵が前にいても、仲間が次々とやられても、ひたすら吶喊!というだけの宇宙怪獣だったりする。しかし、そんな単純な攻撃でも数がまとまっていれば十分脅威である。事実、攻撃を仕掛けてきたバスターマシン軍団を押しまくり、キャトフヴァンディスが覚醒しなければ、木星が粉砕されていたかもしれないのだ。
ここにあげられた三種の宇宙怪獣のほかにも、長い歴史の中で様々な宇宙怪獣が姿を現しているという。宇宙軍の中にはそういう調査をする機関も設けられており、1話で登場した偵察型宇宙怪獣も、最近ツインテール級と命名された。
かわいいトップレス見たさに押し寄せる宇宙軍兵士。士気とか覇気とかはかなり低そう。もっとも宇宙怪獣相手に普通の大人が戦うのは無理、と割り切っているのかも。
昔も今も天の川は敵の巣?
昔から謎ばかりな宇宙怪獣。彼らはどこからきて、何をしようとしているのだろうか? その昔、宇宙怪獣の巣は銀河中心部にあったといわれている。ちなみに銀河中心部はたくさんの星が集まっている場所であり、昔地球から夜空を眺めると星の集まりが川のように見えたので、「天の川」と呼ばれたのである。とはいってもその天の川は、『トップをねらえ!』の中でバスターマシン三号ことブラックホール爆弾によって宇宙怪獣の巣ごと吹っ飛ばされ、いまや星の輝き一つ無い暗黒の空間となってしまっているのだが……。
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では、かつての巣が無くなったというのならば、いまの宇宙怪獣はどこを住処としているのだろうか? これが驚いたことに、人類のすぐ近く、太陽系の外縁部だったのだ! 現在太陽系には、その周囲を囲むように「赤い天の川」が横たわっている。これは、かつて宇宙怪獣が太陽系に押し寄せてきたときにできたものだといわれている。迎撃に出た伝説のバスターマシン一号&二号は、伴走させた宇宙戦艦ヱクセリヲンの縮体炉を暴走させて、雷王星軌道上にマイクロブラックホールを発生させた。その重力崩壊により、攻めてきた宇宙怪獣は壊滅したと言われている。現在も異常な重力場が残っており、雷王星軌道上には星の砕けた影響なのか、赤いガス雲が残されており、それが太陽系をぐるりと囲んでいるのだ。
のちになってこのガス雲のことを「赤い天の川」と呼ぶようになったという。『トップ2』で宇宙空間に赤い部分があるのは、この「赤い天の川」が見える方向だった、というわけである。そして、実は宇宙怪獣はこの「赤い天の川」の中に潜んでいるのだ! 一口に「赤い天の川」といっても、尋常じゃない長さがある。何しろ太陽から冥王星の最長距離が74億キロ。かつて雷王星は、第十番惑星・神無月星の外にあったわけだから、冥王星の先の先にあったわけである。ここでは仮に100億キロはなれていると考えると、公転軌道上にある「赤い天の川」は単純計算で628億キロもの長さがあることになる。
この中に均等に宇宙怪獣がいるのかというと、どうやらそうではないらしい。宇宙怪獣がたくさん集まっている「巣」と呼ばれる部分があるのだ。それはちょうどかつて雷王星があった跡であり、いまや異常な重力場となっている場所だという。ガスと重力に阻まれ、直接の観測は難しいが、その近辺では大量&活発に宇宙怪獣が行動しているのが確認されている。もちろんこの巣に多く集まっているというだけで、その他の部分でも宇宙怪獣が観測されているのだ。
巣という中心部分はあるにせよ、「赤い天の川」すべてを棲息範囲として、そのガス雲の中に隠れている宇宙怪獣。彼等は好きなときにこの「赤い天の川」から飛び出して、太陽系内、つまり人類の生活圏内に侵入することができる。守る人類側としては実に不利な状況にあると言わざる得ない……。
宇宙怪獣出現そのとき人類は?
「赤い天の川」の中に潜む、人類を狙いつづける宇宙怪獣。彼らの脅威に対して、人類はなすすべもなくやられているだけなのか?いや、追い詰められているとはいえ、人類の知恵と勇気、そして努力と根性でこれ以上の侵入は許すわけにはいかない!ここで宇宙怪獣に対抗する「人類の迎撃プロセス」を紹介していこう。
まず「赤い天の川」だが、確かにその内部を見ることはできないが、周囲に出没する宇宙怪獣の動向は、常に人類によって見張られているのだ。その見張りの中でも最大級のものが、海王星の衛星トリトンに置かれたレーダーサイトだ。さらに冥王星軌道には、辺境のトップレス基地ケンジントンがあり、冥王星の外側にある十番惑星・神無月星に軍営都市・ミスルが設置され、軌道上を宇宙軍の艦隊が常にパトロールしている。特に宇宙怪獣の巣である元・雷王星のあった部分には多くの艦隊が派遣され、公転の関係で海王星や冥王星がその部分から遠ざかっているときも、油断無く警戒が行われているのだ。宇宙怪獣が飛び出した時には、すかさず戦力や速度、進んでいく方角を測定。その進路上にあるフラタニティの基地に、出撃要請が出されるようになっている。もちろんその後の追尾も行い、太陽系内の宇宙船の航行を監視する航路安全局に情報を送り、宇宙怪獣の予想進路上における宇宙船の運航を停止させるなどの処理を行わせている。
一方、出撃要請を受けたフラタニティの基地では送られてきたデータを元に、出撃するトップレス&バスターマシンの選定が、その基地のリーダー的トップレスとフラタニティの準構成員によって行われる。平均して一つの基地に五、六人のトップレスが所属しているわけだが、常に全員が基地に詰めている訳ではない。バスターマシンが修理中だったり、負傷していたり、時には家に帰省中だとか、ケンカをして謹慎中だとか、出身学校に戻って通常授業を受けているとか、果てには学業の成績が芋虫がはいずるような状況にあるためコーチが参考書を片手に特訓中だとか……ともかく、様々な理由で出撃できない子供もいたりする。そんな事情はともかく、出撃するトップレスが決められたら、次は作戦宙域の決定である。このあたりもフラタニティ・準構成員の腕の見せ所である。軍部や航路安全局と連絡をとりつつ、民間に被害が少ない所を検索。さらには、そこまでの移動手段と補給品を手配する必要があるのだ。あちこちに陳情の連絡をしまくるフラタニティの準構成員。うちでの騒ぎは困るよ!なんて渋る管制官をなだめすかし、補給を少なめにまわすような宇宙軍の主計課に怒鳴り込み、時には裏から手をまわすなどと、トップレスたちが心赴くままに戦えるように苦心しているのだ。カシオがくたびれた格好をして、ネコなで声になるのも、この根回し癖が染みついてしまったからなのかもしれない。
もっとも手配が整って、トップレスたちが出撃した後も、彼らの仕事は終わらない。バスターマシンの修理部品をバスターマシン公社にかけあっておいたり、万が一撃墜されてしまった時の回収艇の準備、そして病院の手配など、もしものための用意は、常にしておかなければならない。トップレスたちが戦っていられるのも、人類の大人たちが汗水流し、戦うための部隊を整えているからなのだ。もっともそんな大人たちも、自分が宇宙怪獣に対抗出来ないという後ろめたさがあるからなのかもしれないが。
さて戦場に出れば、あとはトップレス&バスターマシンの独壇場! うろちょろする宇宙怪獣を超戦闘能力で迎撃するだけである。なんて威勢のいいことを言ってみたが、実は通常そんなに多くの宇宙怪獣は現れなかったりする。せいぜい3話に登場した高機動型宇宙怪獣が数匹?十数匹というところである。油断さえしていなければ、瞬殺しちゃうことだって不可能じゃないのだ。もちろん反撃されれば、バスターマシン側がやられる場合もあるけれど。油断すれば死ぬこともある、命がけの戦いであることは間違いないのだ。ちなみにララ級宇宙戦艦(2話に登場したハトリ主計大佐の乗っていた艦)が想定している敵・宇宙怪獣というのは、この「高機動型宇宙怪獣」が「数匹程度」出現した場合なのだ。ララ級の砲撃能力で敵怪獣の足を止め突撃を封じたところで、五隻の集中砲火で止めを刺すというフォーメーションをとる戦術だったのである。そんなララ級で、ウエイトも火力も違うビーストロン級に戦いを挑むのは、無謀以外の何ものでもなかった……。
トップ世界の戦艦の武装と言えば、やはりレンズから放たれるビーム。 ララ級も多くの砲門を備えているが……効果がなければあっても無駄!?
戦いとなれば、かなり高い確率で宇宙怪獣を粉砕できるトップレス&バスターマシンだが、時には困った問題が生じる時がある。それは、戦闘空域に行ったはいいけど、宇宙怪獣が見あたらないという時だ。宇宙軍が追跡していたんだろ?といわれると困るのだが、宇宙に舞い飛ぶゴミ(スペースデブリ)や、小惑星群、衛星や惑星の影に隠れられたり、太陽の黒点などの磁気異常がおきると、追跡しきれない場合があるわけで。そういう状況に陥ったときのために、出撃したトップレ スには「怪獣捜査官」という肩書きが貸与される。この肩書きを持ったトップレスは、軍部・民間を問わずに施設や私有地に立ち入ることができる。 さらに情報請求や、必要とあれば武器・宇宙船、酸素、食料、その他と資材提供を求めることもできるのだ。
こういう風に書くとドラマに出てくる刑事や探偵ものっぽくてかっこよく聞こえるが、トップレスの主な活動場所は宇宙空間。特に木星以遠では、聞き込みしようにも宇宙船一隻も通らないことの方が多い。というわけで、捜査官という肩書きは貰えども、やることはレーダーとの睨めっこと宇宙軍との通信だけだったりする……。ラルクたちメガネビュラのメンバー(おかし系)が他のトップレスからやっかみが受けやすいのも、このあたりに原因があるのでは?という見方もある。
圧倒的にバスターマシンが強くても、やはり戦場!一瞬でも別のことに気をとられたら、死ぬことだってありうるのだ。
テラフォーミングされている火星は地球との航路が充実しており、周囲を行き交う船が多い。バスターマシンを颯爽と飛ばし、宇宙船に横付けし船のキャプテンに「怪獣捜査官だ。怪しい光を見なかったか?」なんて聞くことができるのだ!その船に乗っている乗客が手持ちのカメラで撮影とかをすると……「私、バスターマシンを見ちゃいました☆」的なニュースがネットを駆けめぐったりする。さらに、それがテレビなどの放送スタッフの手に渡れば、ニュースに流れることも!! 目立ちたがりの子供っぽい願望と言われればそれまでだが、トップレスは子供だから仕方がない。それに彼らが「戦うこと」の報酬は、名誉と自尊心だけ。たまにはニュースになるぐらい目立ちたいと思うのをやめなさい、なんて言う方が酷というものだろう。
捜査が難航しようが、戦闘がてこずろうが、戦いが終われば、あとは日常に戻るだけ。バスターマシンはフラタニティ基地へと戻り、出撃したトップレスは事件の経緯と倒した宇宙怪獣の報告書を書く。追跡監視や補給準備をしていた宇宙軍も撤収し、日常の軍務へと戻っていく。後に残った宇宙怪獣の残骸は、航路安全局がスペースデブリとして処分することになる。 時には珍しい宇宙怪獣の遺骸は研究機関に送られ、分析・研究されることになったりもする。もっとも、バスターマシンの攻撃でコナゴナになってしまったら、その手間すら必要ないわけだが。斯くして子供たちは安らかにベッドへと戻り、大人たちはひと仕事終わったと飲みに行ったりする。記録が消滅するほど長く続いているトップレスと宇宙怪獣の戦いは、未来世界においては「日常のヒトコマ」にすぎなくなっているのかもしれない。
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